Spain  スペイン周遊

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【 バルセロナ 】

サグラダファミリア"

国内線でグラナダからバルセロナに着いたとき、違和感がありました。 空港の表示板からして、何かヘン。 意味は分かる。 でも何か微妙〜にスペルが間違っている気がする。

ヘンだな、ヘンだな、自分の記憶がおかしいのかしらん?と思い続け、しばーらくして気づきました。 「あ、これスペイン語じゃない、カタルーニャ語だ」と。

スペイン語で道を聞けば、スペイン語で返答が返ってきます。 カタルーニャ語の標識に、スペイン語が併記されている場合もあります。 スペイン語ができれば、バルセロナで困ることはない。

だけどやはり、ここの第一言語はスペイン語ではなく、カタルーニャ語。 それを、空港からして見せつけられました。

「バルセロナは独立心が強い」。 そう聞いてはいました。 でも実際、スペインなのに、スペイン語じゃない言葉の表示をみると、すごーく不思議でした。

◆◆◆

バルセロナでは、ガウディ4大名所を巡りました。

中でも一番印象的だったのは、サグラダ・ファミリアでした。

サグラダ・ファミリアというと、あの一種独特な外観が有名ですが、感動したのは、その内部です。 ステンドグラスから差し込む光の洪水。

ここが美しいというより、「世界ってこんなに美しいんだな」、と思いました。 ボーッと椅子に座って、四方から差し込む日の光を眺めていると、 この世に生まれてきてよかったと心から感謝し、思わず涙が出ました。

何時間も、椅子に座ってそこにいました。 翌日もまた来て、椅子にボーッと座っていました。

ガウディ公園も、カサ・ミラも、カサ・バトリョも、それぞれ良かった。 でもサグラダ・ファミリアの印象は、ショックとも言えるほど強烈なものでした。

夫とわたしは、それぞれ別の場所に離れて座っていました。 でも同じ価値観を共有して、そこに二度やってきたのです。 二人ともケチなくせに、何千円も入場料を支払って。

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