【 美しきリゾート 】こんなに美しいリゾート、他にあるわけがない
海外のリゾートに行くと、いつもそう思う。 そう言ってしまった後で、口を押さえる。
よく考えてみれば、前のリゾートもすばらしかったじゃないの。
そういう疑問が湧いて、いままで行ったリゾートの一つ一つを思い出し始め、
うさぎはしばらくの間、無口になる。
プーケットのラグナエリアに滞在して、
瀟洒なホテルの輪郭が広大なラグーンに正確に映し出されるのを見たとき、
こんなに美しい場所は、世界に二つとあるわけがないと、心から信じた。
そうして見つけたのが、グアムのレオパレスリゾートだった。
そしてこのリゾートの部屋の窓から外を見たら、
プーケットとはまた違った雄大な自然が眼下に広がっていて、あっけにとられた。 次の年に行ったペナン島。 「わたしは愛する」という意味の名のリゾート「ラササヤン」で、 見事な枝ぶりの大木の葉の合間から夕日の光がプールの水面に零れ落ちるのを見て、 また思った。 「こんな美しい景色は二度と見ることができないだろう」と。 だけど、美しい景色はまだまだあった。
淡いひすい色のプールに葉が影を落とすオーストラリアのハミルトン島。 今年2月に訪れたセブのプランテーションベイでは、 あたりがむらさき色に包まれる夕刻のラグーンに 暖かな色のイルミネーションが輝くのを見て、 また「こんな景色は‥」と、溜息を漏らした。
海、山、川、森。自然は本当に美しい。
もうこれ以上、最高に美しい景色を発見するのは無理かもしれないと、
つい心配してしまうが、それは見くびりすぎというものかもしれない。 2002年9月7日 うさぎ |
||