さあて、航空券に関しては一段落したので、次は宿泊の予約です。
と、その前に、個人手配の難しさについて思うところを少し。
うさぎが思うに、個人手配の何が難しいって、 航空券ゲットと宿泊先予約のスケジュールの兼ね合いだと思うの。 手配自体はそう難しいことではない。 航空券と宿泊がセットになっているツアーに対し、 その二つを別々に予約するだけですもの。 だけど、どちらを先に予約すればいいかが、 いまいちうさぎみたいな初心者には分からないのね。
「どこから取り掛かったらいいか分からない」というのは、けっこう高いハードルです。 これさえ分かれば、手探りでもなんでもずいずいと突き進んでいかれるのだけれど、 最初の出だしが分からないと、やたらと難しく思える。
数学の問題だってそうでしょ?
「計算問題は得意なんだけど、文章題はどうしても解けない」
っていう人は多いけれど、
それは「まずどこから取り掛かったらいいのかが分からない」からなのね。
子どもの頃うさぎは数学が得意で、友達にしょっちゅう教えてあげていたのだけれど、
最初のきっかけさえつかめれば、みんなすぐにできるようになる。
たぶん個人手配旅行も同じなんじゃないかなあ??
あれは昨年の4月ごろ、それまでのツアー一辺倒から、 個人手配という選択肢も広げてみようと思って、うさぎは個人旅行の達人エイミー に尋ねました。
Q: 航空券とホテル、どっちを先に押さえればいいの?
って。 このときうさぎ、「我ながらアッタマいい〜!」って思ったのよね。 だって少なくとも「何が分からないか」が、そのときすでにちゃんと分かっていたんだもん。 大したものだわ、ウン。
この質問に対し、エイミーの答えはこうでした。
A: エアが先。なぜなら全体のパイが決まっているから。
なるほど〜! 当時のうさぎには、 飛行機の座席がホテルの客室数より少ないということがまず分かっていませんでしたね。 事ほど左様に初心者というものは、慣れている人には思いもよらないようなことが、 分からないもの。 「ちょっと考えれば分かるじゃん!」って言われるかもしれないけれど、 その"ちょっと"が考えつかない。
で、ここからがまた大事。
あっと、個人旅行の神様、エイミーさんのアドバイスですからね。
みなさん、メモのご用意はよろしくって?
航空券にはたいてい72時間くらいの仮予約の期間があり、 この仮予約の期間に解約しても、キャンセル料などのペナルティは発生しません。 だから、この仮予約中の3日間がホテル予約の勝負時。 3日の間に気に入ったホテルを探し、予約を入れます。
もし気にいったホテルが取れなくて、その旅行に気が進まなければ、 航空券の本予約を見送って、白紙に戻せばよいのです。
「うーむ、なるほどね〜っ!」と、思わず唸ってしまうでしょ?
思えばこの金言が、うさぎの昨年のブルネイ旅行を可能にしたのでありました。
補足として、
航空券の予約に入る前に、宿泊したいホテルの目星もつけておき、 空室状況などの感触も得ておけば、モアベター。 そうすれば、航空券を仮予約したらすぐに行動に移れます。
なのですと。
エイミー、もしかしてお料理得意でしょ?
うさぎみたいに、サラダに入れるキャベツを刻んでいる間に
シチューを焦がしちゃったりはしないに違いない。
ともかく、前回のブルネイ行きは、この「エイミー方式」でバッチリ上手くいきました。 エアチケットがようやく手に入り、 その仮予約の間に宿泊先のエンパイアホテルに予約を入れたのでした。
‥ところが今回はちょっと事情が違ったの。
前回はマイナー国ブルネイでしたから、エアの便数は限られていました。 そしてそれに引き換え、ジ・エンパイアは数百室を擁する大リゾート、 しかも異常に稼働率の低いホテルだったので、 ようやく航空券をゲットした2週間前でも、すんなり予約がとれたのです。
だけど今回はメジャーなバリ。
エアに関しては、乗り継ぎを含めれば発着便の本数がかなりあります。
ところが、今回泊りたいホテルは部屋がたった10室しかない小さなリゾートで、
希望の2ベッドルームスイートときたら、1室しかない。
しかもここは知る人ぞ知るとても人気の高いリゾートで、
「予約が取れれば超ラッキー」などと巷ではウワサされているのです。
そのオンリーワンの2ベッドルームスイートに空きがあることが事前に分かったものだから、
うさぎ、エアチケットが取れるのを待てなくなりました。
つまり飛行機の座席数と泊りたいホテルの部屋数のバランスが、 前回のブルネイ行きと今回のバリでは完全に逆転してしまっているわけなの。
――さあ、どうする?
これにはうさぎ、本当に困りました。
結局自分だけではどうにも解決できなくて、
パニックしてエイミーに泣きついちゃった。
そしたら彼女がどんなアドバイスをくれたと思う?
‥それは明日のお楽しみ!