バスから降り、ホテル内へ。
係員のウィリーさんがチェックインの手続きを代行してくれるというので、のんびりとラウンジの椅子に座り、
ロビーを見渡した。
寄木細工の天井や床、太い木の柱など、木がふんだんに使われている。落ち着いた雰囲気である。
チェックインが済むと、長い長い廊下を歩いて部屋へ。 廊下に並ぶアメ色のドアと、床に敷かれた赤いカーペットが、異国情緒と高級感を同時に醸しだしている。
うさぎたちの部屋は203と205。あらかじめコネクティングルームをリクエストしておいた。
ルームキーは初体験のカード式。このキーが、ラササヤンに宿泊していることの証明にもなる。
キーをカギ穴 (スリット) に差し込むのはちょっとコツがいった。
差し込むスピード、抜くスピードが、速すぎても遅すぎても、うまくドアが開かない。
キーの照合が確認できると、ランプが緑に点灯し、オープンモードになるが、失敗すると赤が点く。
きりんは一度ですんなりとこのコツを体得したが、うさぎと子供たちは何度も練習して、
やっとドアを開けられるようになった。
部屋に入ると、ここもロビーや廊下と同じ雰囲気だった。
ベッドのヘッドボード、机や椅子、クロゼットの扉やちょっとした装飾板は全て心地よいアメ色で、
すべすべに磨かれている。ローズ色のカーペットもいい感じ。
二つの部屋をつなぐドアは二重になっており、一枚ずつが、それぞれの部屋からしか開けられないようになっている。
うさぎたちは、ここのドアを常時開け放しておくことに決め、外へ出入りするのはもっぱら203号室からと決め、
205号室のキーはセーフティボックスにしまった。