夕方プールから部屋に帰り、数時間を何をするでもなくのんびりした後、うさぎを除く3人は食事に行った。 ネネは熱が下がって元気になったけれど、うさぎは下痢になってしまったので絶食だ。
3人はメインプールに面した「コーヒーガーデン」レストランで果物の盛り合わせやら、 "Soupa Doupa"(アブダカダブラ) という名の子供用スープで軽めの夕食をとって帰ってきた。
部屋に帰ってくると、チャアは、目がよく見えないと言いだした。
目の前に、白い霧のようなものが掛かっているという。
うさぎはたいそう心配したが、どうやらそれは、日焼けのしすぎらしかった。
目の下も真っ赤にほてっている。うさぎは氷を包んだガーゼをチャアの目の下に当ててベッドに寝かせた。
ウォータープルーフの日焼け止めを何度も塗りなおしたのに、それでもこの日差しから肌を守るのは困難らしい。
もはやチャアは全身真っ黒で、今日一日プールに入らなかったネネと人種が違うみたいだった。
翌日、うさぎは日焼けを通り越して、やけどになってしまっている白人の男の子をビーチで見た。 両目の下が真っ赤に焼けただれ、もはやケロイド状態。ゾッとするようなありさまだった。
たかが日焼けと侮るなかれ。
それを見て、うさぎは肝に銘じた。