今日のお昼はリバークルーズの途中、なんとも怪しい場所で食べました。
「そろそろ、お腹も空いてきた事でしょうからお昼にしますね」
ボートは川の上に立てられた掘建小屋に接岸した。
さて、「どこでお昼を食べるのだろう?」と考えていると、
2つあるテーブルの片方に先客が居ました。
7、8人のグループが食事をしています。
我々はガイドを含めて9人、テーブルにつくと、
新聞紙に包れた三角錐のものが目の前に置かれました。
「飲み物は何にしますか?
ビールを飲む人?
それから、オレンジジュース、マンゴージュース、セブンアップ、ミネラルウォータ」
「いろいろありますが、どれにしますか?」
「チャアは何がいい?」
「シュワシュワのやつ」
「じゃ、セブンアップだね」
「セブンアップとマンゴージュースを下さい」
ジュースは日本で良く見る普通のジュース。
ちょっと喉を潤してから食事になりました。
「皆さん、開け方を説明しますね」
「これを手に持って、底の部分を左右に開いてください。後はそのまま開けますよ」
「おお、ほんとだ」
「チャアも出来たよ」
新聞紙の中には竹の葉に包れた御飯の上にゆで卵が少しのっていて、
鶏肉の煮物と小魚の佃煮っぽいのが添えられている。
ガイドさんが、何やら小ビンを掲げている。
「皆さん、これはカニのだしが入った醤油です。
これをどぼどぼっとかけて食べてください」
「そんなに辛くないのでたくさんかけても大丈夫ですよ」
「そんなに少しじゃなくて、もっとどぼどぼかけてください。
きっともっともっとかけたくなりますよ」
それじゃ、たくさんかけてみるかって事で、自分のにはどぼどぼどぼどぼかけてみた。
「チャアのはちょっとにしておくね。足りなかったら言ってね」
「うん、でももうちょっとかけて」
見た目はあまり良くないが結構美味しく食べられる。
横を見るとチャアもお腹が空いたのか良く食べている。
確かにこの醤油は美味しい。
甘辛いので、長粒米でもチャーハンの様になって美味しく食べられる。
「この醤油は2RM。およそ60円でスーパーで売ってますよ。
お土産に買っていってください」
「別にまわしものでは無いのですが、
皆さんからランカウイ独自のお土産あります?って良く聞かれるんですが、
あまり無いんですね」
「大理石は今はほとんど採れないですし、
大抵のものはタイでもバリでも売っていますからね」
「それでこの醤油を紹介しているんですよ。
今日は見せる為だけにわざわざスーパーで買ってきました」
「2RMって安いでしょ。
大きいのはもっとお買い得なんですが重いので止めた方がいいですよ」
確かに安くていいお土産だ。
帰りにスーパーに寄ってもらうっていう手もあるが、チャアは早く泳ぎたいだろうな。
まあ、今回は余分なお土産の事は考えない事にしよう。
食事が終わるとテーブルにはパイナップルとモンキーバナナが置かれた。
このパイナップルは甘くてとても美味しかった。
バナナは小ぶりで皮がとっても薄い。
チャアもこのパイナップルは気に入ったようだ。