Philippines  セブ・マクタン島

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【 アーチェリー 】

アーチェリー

4時からはアーチェリーレッスン。 無料アクティビティの予定表に従ってレッスン時間に行くと、いつもは有料のアクティビティが、無料で試せる。 先に部屋を出たきりんを追いかけ、3人もアーチェリーレッスンの開かれる"セイシェルフィールド"へと向かった。
プランテーションベイで道を歩いていると、ひっきりなしにスタッフに出会う。 今日も、部屋からレッスン場まで200メートル歩く間に、ざっと20人ほどのスタッフとすれ違った。 こんなにスタッフの多いリゾートは初めてだ。しかも遭うスタッフ遭うスタッフ、みんな愛想のいいこと!  どこかの棟のバトラーとおぼしき身だしなみの良いスタッフから、 バーナーを手に汗だくになって溶接の仕事にいそしんでいる半裸のスタッフまで、みな揃って実に愛想が良く、 人なつこい。話し掛けようものなら、なんとも楽しそうに会話に応じてくれるのだった。

レッスン場に3人が着くと、きりんはちょっと太めのスタッフの指導の元、盛んに矢を放っていた。 格好はサマになっているし、けっこう上手。数メートル先の小さな的の真ん中付近に、ちゃんと当たっている。 

そんなに簡単なものかとうさぎもやらせてもらったら、これがちっともうまくいかなかった。 左手で弓を構え、右手で矢を射るのだが、なにしろ弓が重くて、じっと構えてられない。 それに、右手には人差し指と中指と薬指には皮製の指抜き状サポーターをはめて、 弓を引くときにワイヤーで手を傷つけないようにするのだが、それでも、人差し指と中指の間に矢をつがえ、 その手を放すときに、手指に怪我をするのではないかと怖かった。 第一、弓がはじけ飛ぶのではないかと思うと怖くて思いっきり弓を引けない。 そんなこんなで、一矢目はあらぬほうへ飛んでいき、二度目は方向さえよかったものの、的まで届かず、 三度目の矢はボードに当たったものの跳ね返り、4矢目でやっと的を書いた紙の隅っこに突き刺さった。

うさぎはこれですっかり懲りてしまい、一矢も外さず的にあてるきりんを尊敬したが、ネネにやらせてみると、 これまた上手に的に当てること、当てること‥。うさぎとしては、それが当たり前だとは思いたくないのだが。 しょうがないから、きわめて性格が似ている親子なので、きりんが得意なものはネネも得意なのだ、 と考えて納得することにした。チャアはうさぎに似ているから、きっとこういうものが苦手に違いない。 チャアはまだ小さすぎて弓を持てそうになく、やらせなかったので、検証はできないけれど。

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