さて、バスで「ナファク」に着きました。 そのバスは更に、わたしが目指す民族博物館方面へ行くみたいだったので(?)、 もう少し乗っていってみようかな、とも思ったのですが、 「ほら、ここがナファクだぞ、降りろ、降りろ」と周囲の人に急かされ、半ば強制的に降ろされてしまった^^;。
まあここから民族博物館は1キロ程度だし・・・と思ったのですが、またしてもラクシャがいない><。 仕方なく、タクシーに話しかけましたが、利の薄い1キロの短距離を行ってくれるタクシーはなく、 「ラクシャを探せ」と断られるばかり。 5台目くらいにやっと「10ドルなら乗せてやってもいい」というタクシーが見つかり、それを7ドルに値切って乗りました。
ところが。 着いた先は「民族博物館」じゃなく「自然博物館」。 タクシーの運ちゃん、間違えたのね。 民族博物館はもう1ブロック先。 それに気づいたのはタクシーが行っちゃったあと。
まあしょうがない、これも何かの縁だと思って、入ることにしました。 入場料は60円くらいだし。
ただ、わたし的に、この博物館はダメでした><。 動物の剥製やら、鳥の卵やら、とにかく不気味なものばかり。 しかも中庭に出ていたら、そこは爬虫類コーナーで、生きたヘビやらカメやらでかいトカゲやらで、キャ〜〜〜ッって感じ。
とっととこんなところは引き上げようと思っていたら、ビジネスマンぽい男性が話しかけてきました。 中庭は暑いわ、ヘビから遠ざかりたいわで、こっちはアラビア語どころじゃないのに!! おしゃべりより何より、こちらとしてはどこかでボーッと休みたい気分だったのですが、 彼はスーダン方言で根掘り葉掘り質問しながら、我々二人が行くところ、どこまでもついてくる。
ちなみに、普通のスーダン人は決してしつこく話しかけてきたりはしません。 物売りですら、しつこくない。 親しげに一言二言声をかけてくる人は多いし、こちらが何か尋ねれば親切に答えてはくれるけれど、 決して向こうからしつこく話しかけてきたり、追いかけてきたりはしない。
・・・なのに一体、この人は何?!!
午前中に行われたとかいうユニセフの国際会議のファイルなんか持っちゃって、 西洋風・インテリ風の身なりなのですが、 そもそもそこがスーダンでは浮きまくり。 怪しくなさそうな身なりが、余計怪しい。 第一、平日の真昼間からビジネスマンがこんなところで何をしているわけ?!
この人、怪しすぎ!!と思いつつ、わたしはバッグのチャックを閉めました。 再び館内に入ると、暑さが和らいだのと、バッグのチャックを閉めたことで余裕が生まれ、 写真を撮りあったり、少し喋ったりしました。
博物館を出ると、彼は名刺を差し出して、 「実は自分は新聞記者で、明日の新聞に今撮った写真と、君たちについての記事を書いてもいいか」ですと。 友達はお返しに自分の名刺を渡していましたが、わたしはまだ半分怪しいと思っていたので、自分のことは話しませんでした。