セントーサ最後の朝。
ゆうべのうちに記入してドアの外に掛けておいた
ゴールデンサークル会員用の朝食オーダー票には中華があったので、
洋食と中華をそれぞれ2人前頼んでおいた。
中華を頼んだのは正解だった。
すごく大きな陶器のボウルに、チキン粥がとても食べきれないほどどっさり入ってきた。
ピータンや青ネギ、パリパリガーリックの他に、
甘くない揚げパンがついてきたのも嬉しい。みんな大喜びだ。
「会費もナシでこんなに良くしていただいて、本当にありがたいことねえ」とうさぎ。
きりんが一足先にロビーに行き、チェックアウトを済ませてきてくれた。
清算額が計算どおりだったかと尋ねると、きりんは言った。
「なんだか不思議な金額だったんだ。でもこっちの計算より安かったから精算してきたよ」
あとで清算書を見たら、子どものルームサービスの朝食分がかかっており、
きのう食べたアメリカンブレクファストの代金がなぜか全く引かれていなかった。
アメリカンブレクファストがどうしてタダ?
伝票が間に合わなかったんだろうか。
でも今朝の朝食の分はちゃんと入っている。
だいたい、よく思い出してみると、ルームチャージ用のサインをした覚えがない。
名前と部屋番号を尋ねられた覚えはあるのだけれど、
サインを求められなかったような気がするのだ。
う〜む、週末はビュッフェがタダになるとか?
それとも、朝食レストランが満員で、仮設レストランだったからとか?
‥なんにしてもラッキー!
子どものルームサービス朝食分がかかったのなんて、全く気にならなくなってしまった。
で、この話の顛末にはまだ続きがある。
カードで支払ったのだけれど、数ヵ月後にきた請求金額を見たら、
きりんがサインした清算書の金額よりも更に安くなっていたのだ。
差額を計算してみると、子ども用のルームサービスの金額とぴったり一致した。
なるほど、ゴールデンサークルの会員は、やはり一部屋2名まで朝食がタダだったらしい。
チェックアウトの時には間違えて請求してしまったものの、
後で気づいてその分を差し引いたのだろう。
こっちのサインまでもらってあるのに、律儀なことだ。さすがはシャングリラである。
さすがといえば、もう一つ。
今日チェックイン予定の大ちゃんに宛て、レセプションにメッセージを置いてきた。
セントーサで買った絵葉書に
「すれ違いで残念です。良いセントーサ島の休日を!」と書いて預けたのだ。
さあ、メッセージカードはちゃんと大ちゃんに届くでしょうか。
シャングリラのお手並み拝見!
大ちゃんがメッセージを受け取ったら拍手喝采!
と思って見ていたら。
果たして帰国後、「メッセージありがとう」という書き込みを大ちゃんからもらい、
シャングリラのソツのない仕事ぶりは実証されたのであった。
シャングリラ、お見事!