タングリンモールの地下にはフードコートもある。 シンガポール最後のお昼はここでとった。 11時ごろここにきたときにまだガラガラだったテーブルは、 30分ほどすると地元のサラリーマンやOLで賑わい始めた。
きりんはまず、チキンライス定食と牛のスープ定食、 うさぎは単品で中華っぽいのを何品が頼んだ。 野菜の甘辛煮を春巻きの皮で作った容器に詰めた"果拝帝"、 大根の千切りともやしを春巻きの皮で巻いた"薄餅"、 牛肉とタマゴ、それに芋の練り物みたいなのを炒めた"キャロットケーキの炒め物"。 どこがどうキャロット(ニンジン)なんだか分からないのだけれど。
どれも珍しく、とてもおいしくて、大満足! しかも安い! 中でも、たったの5ドルだったチキンライス定食は絶品だった。 スープといい、長粒米のご飯といい、チンゲンサイのおひたしといい、 なんともいえない美味しさだった。 ご飯もおひたしもうっすらとチキンスープのダシが効いている。 チキン味でまとめたまさにその名のごとく「チキンライス定食」だった。
バブルティ屋もあったので、2種類ほど頼んでみた。
バブルティというのは、"パール"と呼ばれる小さな白玉が入ったお茶がベースの飲み物で、
白玉が吸えるように、太いストローが添えられている。
シンガポールで今大流行しているのだそうだ。
飲み物の味は特にどうということもなかったけれど、
ツルンとしたパールの食感が楽しかった。
フレッシュジュース屋でジュースも買ってみた。 けれど、最初に買ったすいかジュースは氷ばかりで薄かった。 それで次に頼むときには、"ノーアイス"と言ってみた。 氷の分、ジュースが増えることを期待して。 ところがところが! さっきは1ドル90セントだったのが、こんどは3ドル10セントもした。 何かの間違いかと思って尋ねたら、ノーアイスは1ドル20セント増しだという。 氷を減らしてジュースが増えた分、高くなるのですと。 う〜む、敵もさるもの。敵もさるものだと妙に感心してしまった。
◆◆◆
チキンライスがあまりに美味しかったので、夕食時、またまたここにやってきた。
今度はうさぎがチキンライスを頼んだら、ネネとチャアにほとんど食べられてしまった。
仕方がないのでもう1セット頼み、時おりネネとチャアの襲撃を受けながらも、
なんとか食べた。
ああ、なんという美味しさ、なんという絶妙なチキンスープだろう。
この味をもっと早くに知っていたら‥。
明日もあさってもこのチキンライスを食べたい。
なのに今夜、日本に帰らなくてはならないとは‥。
シンガポールを発つのが急に名残惜しく思えてきた。