Tunisia  シディブサイド

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【 ラッキーな出会い 】

運休中のシディブ・サイド駅

旅行中、最高にラッキーだったのは、チュニスに到着したその日、日本青年協力隊の方にたまたま町で出会ったことです。 チュニスについていろいろ教えていただけました。

まずチュニスの三大名所。 「シディブ・サイド」「カルタゴ遺跡」「バルドー美術館」の三つだそう。

中でもバルドー博物館はオススメなのだそう。 カルタゴ遺跡は名前に反し、カルタゴ時代の遺跡なんてほとんど残っちゃいないし、 ローマ時代の遺跡ならば、他にいくらでももっと良い遺跡がある。 でもバルドー博物館はローマ時代のモザイクを集めてあり、そういう博物館はちょっと珍しい、とのことでした。

それはいいことを聞きました。 ガイドブックでうっすら読んだ記憶はありますが、大して気に留めていなかった。 おそらくその人に会わなければ、立ち寄らずに日本に帰ってしまったことでしょう。

でもシディブ・サイド、カルタゴ遺跡と並ぶ名所と聞いたからには、ぜひ行ってみたいじゃないですか。 早速翌日、旧市街へ行くついでにバルドー博物館にも行くことにしました。

旧市街方面へは当初、電車で行くつもりでいましたが、鉄道はリノベーションのため、ちょうど1年半の運休中だと、これもその方に教えていただきました。

鉄道が1年半もの間、運休って・・・。 通勤に使っている人たちは一体その間、どうするんだろう?

次の駅まではそろそろ開通しているはず、という話でしたが、 これも同じ方からの情報で、町で流しのタクシーを拾えば10TNDちょっとで行ってくれるとのこと。 しかも道端で待っていればタクシーはすぐ捕まるとのことだったので、タクシーで行くことにしました。

確かに。シディブサイドの丘を降りたところで待っていると、2、3分もしないうちに空車がやってきました。 「英語は通じないと思ったほうがいい」という、これもその方から教えてもらっていたので、最初からフランス語で行き先を告げました。 実際、英語のできないドライバーだったようです。

けれどもほんの10分かそこら乗っている間に、助手席に座っていたきりんはすっかり運転手と打ち解けたらしい。 お互い言葉も分からないのに、同じ景色を指さして談笑していました。

この光景を見て、「パパ、偉大すぎる・・・」とちゃあが一言。

確かに偉大だ・・・。

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