今日は午後から念願のフェニックスでの初ラウンドが息子たちを待っています。 ここから2時間かけてまた戻るのですが、その前にぜひともホーリークロスと、 もうひとつのヴォルテックス、ベルロックへ寄らなければなりません。
ホーリークロスはローマンカソリックの教会です。 セドナに行くなら必ずお寄りなさい、と勧められる名所です。 朝8時ごろに到着。 あたりはまだ誰もいないのに、教会からはおごそかなハープの音楽が流れてきました。 もちろんテープですが。
誰もいない教会を包む澄んだ空気。
どこまでも濃い、青い空。
まわりを囲む真っ赤な岩山。
なんて荘厳な空間‥。誰からともなく、話す声が自然と小さくささやくようになります。
ホーリークロス教会
静かに教会の中に入っていくともう誰も話すことをやめていました。 こここそが、まさに人類のサンクチュアリーのようです。 十字架の前で手を合わせると、からだの中にたまっていた醜いかたまりが音もたてずにさらさらと、 まるで砂時計の砂が静かに落ちていくように排出されていく感覚にとらわれました。 心が洗われる、とはまさにこのことなのでしょう。 あぁ〜、これで私も少しは心の清い、正しい女になれるでしょうか!?
そして同様にものすごく研ぎ澄まされたような、ツンとした空気を感じたベルロック。 ここは全米でも有数のUFO目撃場所。 宇宙人も地球の磁場を知っているのかもしれません。 やはり昨日のエアポートメサで感じた軽い息苦しさがまたやってきました。 セドナの標高には慣れたはずなのに、ヴォルテックスに来るとこんな風に感じるということは、 やはりこれが地球の磁力か、特殊なエネルギーなのではないでしょうか。
ベルロック
子どもたちはそんな私を尻目にどんどんと早足でベルロックの上へと登って行きます。
「ちょっと待ってよー;」
澄んだ空気をた〜くさん身体に取り込もうという気持ちが自然に働いて、 何度も何度も手を空に向けて深呼吸をしてしまいます。 ベルロックも最高の見晴らし台です。 訪れたばかりのホーリークロスが遠くに見え、 セドナを囲んでいる赤い岩山の上をパラセーリングしている人も見えます。 あ〜っ、ほら、また深呼吸しちゃった! ここでも再度命の洗濯をさせてもらいました。
「でもセドナって、アメリカなんだよね?」
フェニックスへの帰路、子どもが話しはじめました。
「本当にアメリカなの?」
「そうよ、あのワシントンDCやニューヨークもアメリカ。
みんなの大好きなネオンキラキラのラスベガスもアメリカ。
でもセドナはアメリカじゃない感じがした?」
「うん。」
テレビや映画で知っている、にぎやかで華やかなアメリカとは大違いの旅。
「サンタフェともなんか違う。」と娘が言った。
"いちばんアメリカらしくない街"といわれているニューメキシコ州のサンタフェ。
セドナもサンタフェもともにインディアンゆかりの地だけれど、確かに何かがセドナは違う。
まわりの山の景色のせいかな‥。磁力のせいかな‥。空気のせいかな‥。
「ほんとにさー、アメリカって大きいよね!」
アメリカを旅すると結局ここに結論が行く。
なぜか急に頭にブッシュ大統領が浮かんできた!
やだなぁ〜。なんでだろう‥?
せっかく清い心になれた気がしたというのに(笑)。
ハード美術館
次の日、念願だったもうひとつの場所、 フェニックスの中心に位置するハード美術館(Heard Museum)に行きました。 もちろんインディアンの美術館で、年代物の壷やラグ、絵画はもちろんですが、 現代のインディアン美術家たちの作品を見ることもでき、 また周辺各部族の歴史や名産が展示されたブースもあって、 何時間でも時の経つのを忘れて楽しめるところです。 中庭にはシャレたカフェもあって、コーヒーを飲んだりランチを食べることもできます。 ここはショップも充実しているので、またまた買い込んでしまう私でありました!(もう病気‥?)