潮汐――潮の満ち引き。
どうしてそんなことが急に気になりだしたかというと。
それは来春に、パラオに行くことになったからであります。
パラオにはロングビーチという、それはそれは美しいビーチがあるのだそうです。
そこは干潮になると海が分かたれ、一つの島から別の島へと白い道が現れるのだそうな。
まるで旧約聖書に出てくるお話のようではありませんか!
これはぜひ、わたくしめもその白い道を見てみたいものだと思いました。
でも、パラオの干潮って一体いつなんでしょうね。
滞在中、上手い具合に昼間の良い時間帯に干潮があるかしら?
――それが気になりました。
潮の満ち干というのは、月の満ち欠けに関係があります。
‥なんてことは、理科オンチのうさぎが説明するまでもないかもしれませんが、
要は、月の引力に引っ張られて、海の水の水位が上がったり下がったりする現象が、
潮の満ち干なのだそうです。
潮の高さは月と地表面との位置関係によって決定されるので、原理的に
月が高い位置にあるときは満ち潮になり、月が低いときには引き潮になる。
月だけでなく、太陽の引力も絡むので、大潮になったり小潮になったりします。
こういうメカニズムが分かっているので、ありがたいことに、干潮満潮の時刻は予測できます。
その上、様々なデータが揃いさえすれば、潮の高さもある程度予測できる。
だから我が家がパラオを訪れたとき、何日の何時にロングビーチの白い道が最もくっきりと現れるか、
半年前の現在でもだいたい予測がつくのです。
うーん、科学ってすばらしい!
しかもその科学が家にいながらにして簡単に手に入るなんて、インターネットって素晴らしい!
‥というわけで、探してみました。 世界の潮汐を教えてくれるサイトを。
そのほか、日本各地の潮汐を表示してくれるサイトとなると、かなりあります。 つい2、3日前まで、わたしは潮の満ち引きなんて気にしたことはありませんでしたが、 ダイビングや釣りが趣味の方にとっては、大きな関心事なんですね。 だから、潮汐計算ソフトもこ〜んなにある!
――ねっ? いっぱいあるでしょう?
これにはお見逸れしました。
潮の満ち引きに興味のある方がいかに多いかという証拠です。
わたしなんて、つい先日まで「潮汐」という漢字をどう読むかすら知らなかったのに。
「潮」も「汐」も、訓読みでは「しお」とか「うしお」と読みますが、
音読みではどう読むんでしょうね。
辞書で調べてみたら、
「潮汐」は「ちょうせき」と読むんですね。
「汐」は「せき」と読む。
そういえば、「一朝一夕」を「いっちょういっせき」と読みますものね。
「朝」と「夕」にさんずいをつけても読みは変わらないんですね。
ちょっと賢くなりました。
ところで、潮汐計算ソフトを二つ三つダウンロードしていじってみました。
潮汐が描くグラフって、場所によってすごく違うんですね。これにはビックリ!
たとえば、北海道の函館と小樽を比べてもかなり違う。
水深の違いを考えると、干潮時と満潮時の差が異なるのはなんとなく分かるとしても、
満潮時刻が一時間近くも違うって、不思議〜!
第一、どうして月の正中時と満潮時刻が一致しないの?
どうしてかと思ったら、 満潮時刻は 海水の粘性や摩擦・海底の地形など、様々な要因によって、 月の正中より数時間遅れるのですって*2。 そういえば、パラオの干潮時間を調べたときも、月の正中時間と満潮時刻が違っていましたっけ。 月の正中と満潮時刻の差を月潮間隔(高潮間隔)といい、 潮汐グラフはその数値によって補正されているようです。
うーんむ、潮汐って奥が深いのねえ‥。
ここでまたちょっと賢くなりました^^。
*1 水中写真とシーサイドフォトのホームページより。
*2 CASIOリストギアPRO TREK FAQ参照。
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