今日はね、ちょっと大変でした。
子ども用の検索エンジン
「キッズgoo」
ってご存知ですか?
実は私も今日初めて知ったんですが、これがなかなか面白い。
これで検索をかけると、出てきたサイトに"ふりがな"を振ることができます。
読めない漢字の多い子どもたちには便利なシステムですね。
また、「キッズgoo」は"フィルタリング"というシステムを持っています。曰く、
子どもたちに少しでも安心してインターネットを活用して欲しいという趣旨から、 キッズgooサーチではプログラムによる自動フィルタリング機能を取り入れております。
‥(中略)‥
私どもが安全であり見せたいと考えるサイトを中心に表示できるよう 「URLリスト」を用いて実用性を担保した上で、 さらにその他のページに対してフィルタリングを自動的に行っております。
ですって。
つまり、子どもに見せたくないサイトは、表示しないようにできているというわけ。
この趣旨にはわたしも賛成。
大人でも、検索ワードによってはとんでもないページに当たってしまい、
ドキッとさせられることがありますもの。
子ども用検索エンジンにこの配慮は嬉しい。
ところが。
何気にうちの旅行サイトを検索してみたところ、
なんとこのフィルタリングに引っかかってしまいました!
つまり"私どもが安全であり見せたいと考えるサイト"と思われてないってこと?!
ガーン、どうしてだろう?
公共良俗に反するような内容を載せてるつもりはないんだけど‥。
正直言って、ショックでした。
品行方正、文部省推薦の(?)健全旅行サイトを作ってきたつもりだったのに。
放送禁止用語を使った覚えもないのに。
「子どもに見せたくないページ」と思われてるなんてショック、ショック、大ショック〜!
大きなショックを受けつつも、ならばこの「いつものきりんとうさぎ」はどうだろうと
思いました。
アドレスを"travel"から"living"に変えてみると――。
こちらは難なく表示されました。
でも、目次をクリックしてみると、やはり表示されないものがある。
参考までに、リストアップしてみますね。
【表示されないページ】 | 【表示されるページ】 |
---|---|
左側のリストの方が、右側より危ない感じがするでしょうか。 う〜ん、わたしにはそんな感じはさっぱりしないんですが^^;。
でも、この実験でいろいろなことが分かりました。
‥ここまで判ればシメたもの。 よーし、なにが"キケン"と思われているのか、調べてやろうじゃないの!
うさぎってねえ、こういうことに燃えるタチなの。
ロジックを見ると、解き明かしたくなるんです。
それで、まずは表示されないページの徹底チェックから入りました。
上に記載したページはどれも文字数が多すぎて大変そうなので、
旅行サイトの方から、比較的文字数が少ないページで、
フィルタリングに引っかかるページを選びました。
フィジー旅行記の「コーラルプール」がそれ。
まずは確認のため、このページのコピーをテストページとしてアップロード。
それが表示されないことを確認したうえで、こんどは、
表示されるページと共通の部分を残し、3段落ほどある本文を全て削除してみました。
‥お〜、ヨシヨシ、引っかからないぞ。
次は、1段落目を戻してみました。‥引っかかりませんでした。
次は、2段落目も戻してみました。‥おっと、引っかかりました!
どうやら2段落目内にNGワードがあるようです。ちなみに2段落目の文章はこういうの。
子供たちはすぐ水着に着替え、日焼け止めを塗って早速プールへ。
嬉しいのは、カギを握って玄関から出なくても、 水着のまま部屋のテラスから出て芝生の上を10歩、20歩も歩けば、 もうプールサイドだということ。 わざわざプールに行く感じではなく、まるでわが家の庭にプールがあるようで楽しい。 こんなの初めて! 客室棟は3階建てだけれど、1階の部屋に当たってラッキー♪
う〜ん、ホントにこの中に教育上よろしくない記述があるんだろうか‥。
ギモンが頭の中をよぎります。
山をかけようかと思いましたが、それすらかけられなくて、
これも、一文毎にチェックしてみることに。
で、まずは最初の一文だけを残して削除してみたら‥表示されず。
‥てことは、
子供たちはすぐ水着に着替え、日焼け止めを塗って早速プールへ。
この短い一文の中にNGワードがあるってこと。
‥さあて、どの言葉から消してみようかな。
とりあえず"子供たち"から行ってみようか。
実は、"子供たち"を選んだのには訳があります。 どのページが引っかかるかを調べたとき、全部で9ページある"子供の反応"がほぼ 全滅だったから。それにブルネイの「子供用プール」のページもバツだったから。
‥ところが、"子供たち"はシロでした。‥てことは次、"水着"で行ってみようか。
"水着"というキーワードを消してみました。‥すると。
やった! 表示された〜っ!
‥結局、危険視されていたのは"水着"という言葉でした。ヘンなの〜っ!
‥じゃあ、"水着"と検索窓に打ち込んだらどうなるんだろう?
試しにやってみました。‥すると。
(このページはキッズgooのルールいはんが見つかったためひょうじしないよ)
(このページはキッズgooのルールいはんが見つかったためひょうじしないよ)
(このページはキッズgooのルールいはんが見つかったためひょうじしないよ)
(このページはキッズgooのルールいはんが見つかったためひょうじしないよ)
(このページはキッズgooのルールいはんが見つかったためひょうじしないよ)‥
検索結果には、該当ページのURLの代わりに、ダ〜〜〜〜ッと同じ言葉が羅列されました。
でも、それだけじゃないところがミソなんだな〜。
10サイトのうちの1サイト、
9番目のカネボウ繊維株式会社のホームページ「カネボウ水着モデル」ページだけは
何故だかお目こぼしに預かって、URLが紹介されていました。
う〜ん、商用サイトだからだろうか??
ちなみに、大人用のgooで検索をかけたら、やはり「カネボウ水着モデル」のページは
9番目に引っかかっていました。
まあ、とにかく「キッズgoo」の謎が解き明かされてよかった、よかった。 それでは勢いに乗って、旅行サイトのトップページも調べてみよっか〜。 ‥というわけで調べたトップページ、こちらのNGワードは英語で、 "Wallpaper"でした。 試しに"Wall Paper"と2語に分けてみたら、無事表示されるようになりました。 よかったよかった。 子連れ旅行サイトが18歳未満お断りだなんて、シャレにならないものねえ。
トップページ以外は、特にキッズgooに迎合して直そうとは思いませんでしたが、
なんだか面白くなってきたので、他のページも調べてみました。
こうして突き止めたNGワードは、水着、Wallpaperのほかに、金髪、モザイク、
おしっこ、誘拐。
どれも、判ったあとで考えてみれば、なるほどと思えなくもないのですが、
文中に混ざっていると、全く怪しそうな気がしない。
これだけ突き止めるのに、けっこう苦労しました。
逆に、疑いをかけたけれど、実はシロだったのは、 ベッド、胸、女性、スチュワーデス、制服。 以前「スチュワーデス 制服」で検索かけたら、 見事にアダルトサイトばかり引っかかってきたけどなあ‥。 ちなみに、同じキーワードをキッズgooに打ち込んだら、
美人スチュワーデス 制服の下の欲望
なんていう恐ろしい名前のサイトが引っかかってきました。 しかも表示できるし(汗)。 画像がなかったのがせめてもの救いですが、‥う〜む‥。
‥って、おっと、今何時?!
‥あーあ、またこんなことで一日が過ぎてしまった。
こんなこと調べたって、一銭の得にもならないのにね。
だから子供たちにも言われちゃう。
「ママっていつ見ても、寝てるか遊んでるかのどっちかだね」って‥。